【岡崎】平安神宮 桓武天皇らを祀る、平安京の大内裏を復元した鮮やかな社殿

2017/01/12 12:05

平安神宮の概要

桓武天皇が794年に遷都した京都の平安京。平安京が日本の政治と文化の中心地となった平安時代は、源頼朝が鎌倉に幕府を開くまで約400年間もの間続きました。
その平安京遷都1100年を記念し、1895年に京都市民の総社として創建されたのが平安神宮です。平安神宮の社殿は、平安京の大内裏の八省院(朝堂院)を8分の5スケールで復元したもので、朱塗りの柱・碧い瓦が美しく、平安京の宮殿建築をしのばせます。
平安神宮の神殿には、平安京への遷都を行った桓武天皇と、平安京最後の天皇となった孝明天皇が祀られています。
平安京に都が移されたのは794年(延暦13年)10月22日で、現在も毎年10月22日には、平安京遷都の日を記念し、平安神宮を中心に京都三大祭の一つである時代祭が開催されています。

平安神宮の背景を知る

平安神宮の祭神・桓武天皇が行った平安京遷都

桓武天皇が天皇に即位した頃、政治は乱れ、また寺院などの旧勢力が強い状態でした。桓武天皇は新たな政治基盤を確立し、寺院勢力を排除するため、水陸交通の利便の良い京都の山城に都を移し、794年に平安京遷都を行いました。
なお、それまでの都は地名が付けられていましたが、永遠の平安(平安楽土)を祈って「平安京」という都の名前が付けられました。

桓武天皇
737〜806年。平安京への遷都と蝦夷の征討という2大事業を行いました。また当時乱れていた律令政治の再建を目指し、勘解由使の設置(国司の監視の強化)、班田の期間を6年1班から12年1班への変更、雑徭の半減、健児の制などを実施しました。

平安神宮のもとである、平安京の構造

平安神宮は、京都の平安京のうち、大内裏などその一部を復元したものです。ここでは平安京の全体構造のうち、主なものを紹介します。

平安京の環境
平安京は山背国葛野群(現在の京都市)に位置しました。この地は三方を山に囲まれた自然の城となっており、また各地に通じる古道があるなど交通の便に優れていたことから平安京の地として選ばれました。

平安京のモデル
平安京は、中国の長安城と都城制をモデルとした都で、長安城の約3分の1の規模です。長安城にならい、都の北部中央に大内裏を置く「北闕方都市」として造られました。南北は約5.2キロメートル、東西は約4.5キロメートルという大きさでした。

平安京の場所
現在の上京区に平安京はあり、東は大宮通、南は二条通、西は御前、北は一条通に囲まれたものとなっていました。

羅城門
平安京の表玄関となる巨大な門で、幅は約38メートル、高さは約21メートルでした。暴風雨により倒壊し、現在は花園児童公園内に羅城門跡の石碑が立っています。なお、京都文化博物館には、平安京の羅生門復元模型があります。

大内裏
平安宮とも呼ばれる、平安京の中心となった場所で、国の行事を行う施設が集まっていました。平安京の北側中央にあり、大きさは東西約1.2キロメートル、南北約1.4キロメートルです。
大内裏の中に、天皇の私邸である「内裏」、天皇の日常生活の場である「清涼殿」、天皇の即位式や国家の重要儀式が行われる「八省院(朝堂院)」、八省院の正殿となる「太極殿」などがあります。
現在は大内裏の合った場所には大極殿遺址の石碑が立つのみですが、平安神宮には八省院(朝堂院)の復元、京都御所には清涼殿を復元した建物などを見ることができます。

神泉苑
大内裏の近くに作られた、遊宴のための大庭園。池や滝のある美しく優雅な庭園で、現在も神泉苑として観光に訪れることができます。

東寺・西寺
平安遷都は奈良時代の仏教勢力の排除も意図していたため、私寺を作ることは許されていませんでした。その平安京で、国家が営む寺として建てられたのが東寺と西寺です。

朱雀大路
平安京のメインストリートとなる、道幅約84メートル、長さは朱雀門から羅城門までの約4キロとなる大通りでした。この朱雀大路が、平安京を「左京」と「右京」に分けていました。

左京・右京
朱雀大路によって分かれた左京と右京には、それぞれに京職が置かれ、長官が任命されていました。右京は低湿地帯のため次第に廃れていき、宅地は左京に偏っていきました。

条坊制
平安京の市街地はブロック毎に区切られた碁盤の目状の区画で、条坊制という方式です。東西の大路で「条」、南北の大路で「坊」「保」、さらに小路で「町」に分割されていました。

平安神宮観光の見どころ

朱塗りの鮮やかさが美しい「太極殿(外拝殿)」

宮殿建築の構造で作られた太極殿は、朱塗りの鮮やかな建物が白砂に生える美しい姿を楽しむことができます。太極殿は神門の真北及び本殿の南側に位置し、重要文化財に指定されています。また大極殿の前庭には、左近の桜と右近の橘が植えられています。

重要文化財の「蒼龍楼」「白虎楼」

拝殿左右の歩廊の端にある楼閣。東を蒼龍楼、西を白虎楼といい、どちらも重要文化財に指定されています

雅な風景を楽しめる「神苑」

平安神宮の神苑は、社殿を取り囲む広大な池泉廻遊式庭園。7代目小川治兵衛が作った明治時代の代表的な日本庭園として有名です。東・中・西・南の4つの庭からできています。東神苑の紅葉や栖鳳池に映る桜並木、西神苑のハナショウブなど、四季折々の花を楽しむことができます。なお、神苑を含む神域は、国の名勝に指定されています。

京都一の大きさの「大鳥居」

平安神宮の大鳥居は、高さ24.4メートルと京都で最も高い鳥居です。空を背にした丹塗りの赤が美しく、絵になる風景です。

二層桜門の入り口「応天門(神門)」

二層桜門の門で、勾欄を設け、こちらも丹塗の華麗な建造物です。神社の入り口となっています。

桜の時期には、20種類・約300本の桜で境内が彩られる

境内にはシダレザクラなど約300本の桜が植えられる平安神宮は、京都の桜の名所として知られるスポットの一つで、春には多くの花見客で賑わいます。中でも、枝ぶりが堂々たる太極殿前庭の左近の桜は太極殿の朱色と桜の調和が見事。また東神苑の栖鳳池に映る桜並木などが特に見どころです。神苑のしだれ桜は4月10日頃、八重桜は4月中旬頃が例年の見ごろと言われています。また春には4日間の紅しだれコンサートが開催され、この期間は桜のライトアップを楽しめます。平安神宮の桜は、谷崎潤一郎の小説「細雪」にも描かれ、小説の舞台となったことでも知られています。

11月中旬から12月上旬は、紅葉が美しい

神苑内にはイロハモミジなど約50本が植わっています。中でも東神苑の紅葉が見どころです。

京都三大祭の一つ、時代祭が行われる

10月22日には、平安京遷都の日を記念して平安神宮を中心に時代祭が開催されます。時代祭は京都の三大祭の一つで大変有名なもので、創建時から続いている祭礼です。時代考証を元に作製された12000点に及ぶ衣装や祭具が見事な時代行列では、平安時代の初めから明治までの各時代の代表的な文物や風俗の変遷を見ることができます。

平安神宮のご利益は、開運招福・厄除けなど

長きに渡り都として栄えた平安京にあやかり、平安神宮は厄除けと開運招福のご利益があると言われるようになりました。

平安神宮の祭り、イベント

・4月:紅しだれコンサート
社殿や神苑がライトアップされ、貴賓館ではコンサートも開催される
・4月:観桜茶会
神苑の茶室澄心亭で観桜茶会が行われる
・6月:京都薪能
かがり火がたかれ、能・狂言が上演される 興福寺御能にならい1950年から始められた野外演能
・10月:時代祭
京都三大祭の一つで、京都市民の祭

平安神宮の基本情報、エリア情報

平安神宮の基本情報

平安神宮
京都市左京区岡崎西天王町
TEL:075-761-0221
http://www.heianjingu.or.jp/

平安神宮のあるエリア

平安神宮は、京都の岡崎エリアにあり、さらに大きく見ると銀閣寺周辺のエリアに位置します。京都一の大きさを誇る大鳥居は、岡崎エリアのシンボルでもあります。
岡崎エリアは、平安神宮や無鄰菴といった歴史を感じる観光スポットをはじめに、美術館や動物園などもある京都のカルチャーゾーンでもあります。

岡崎エリアの観光スポット
平安神宮
京都国立近代美術館
京都市美術館
細美美術館
京都市動物園

銀閣寺周辺エリアの観光スポット
銀閣寺
哲学の道
大豊神社
熊野若王子神社
法然院
永観堂
南禅寺
くろ谷金戒光明寺
真如堂
白沙村荘 橋本関雪記念館
重森三玲庭園美術館
吉田神社
知恩寺
インクライン
平安神宮
京都国立近代美術館
京都市美術館
細美美術館
京都市動物園
 

この記事のプレース
平安神宮
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
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